・授乳を通して、人とかかわる快さを感じる
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空腹になると目覚め、泣いて知らせる。舌の前後の運動で、ミルクをよく飲むようになるが、満腹になると乳首を下で押し出したり、顔を背けたりする。
・離乳食に無理なく慣れる
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準備機(4~5ヶ月)では、保育者に抱かれて、一口量の野菜スープなどをスプーンから取り込む。初期食(1回食:ゴックン期)(6ヶ月頃)では、ジャム状の食物を一口量だけ介助スプーンに載せ唇の前に持っていき、子どもが自分からスプーンに向かって口を開き取り込むのを待つ。この頃はゴックンと飲み込むことを経験する時期。
・指差しで食べたいものを要求する
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中期食(2回食:モグモグ期)(7~9ヶ月頃)では、舌で潰せる硬さ(豆腐程度)の食物を徐々に手づかみで一人で食べようとする。この頃は、モグモグと舌で押し潰すことを経験する時期。食べ物を押し潰して後ろに流すという舌の動きを経験することが大切。経験が少ないと丸呑みする子どもや発音が悪くなってしまうこともある。
・手づかみでひとりで食べようとする
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後期食(3回食:カミカミ期)(9~11ヶ月)では、歯茎で潰せる硬さ(バナナ程度)の食物を手づかみで食べようとする。この頃は、歯茎ですり潰すことを経験する時期。葉が上下4本そろった頃、スティック状に切った煮野菜などを持ち、自分で前歯を使って噛み切るようになる。
・いろいろな食品の味や形態に慣れ、食事に期待を持ち、自分から食べようとする
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完了食(3回食:パクパク期)(12~14ヶ月)では、歯茎で噛める硬さ(肉団子程度)の食物を、手づかみでどんどん食べようとする。この頃は、口を上下左右によく動かし咀嚼することを経験する時期。
・手づかみやスプーンを使い、自分から食べようとする
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幼児食(1歳3ヶ月~6ヶ月)では、前歯でかじり取りができるようになる。自分で食べる気持ちが強くなり、介助されるのを嫌がる。食事の主導権は保育者から子どもへ移行してくる。こぼしながらも手づかみやスプーンで食べるようになる。促されれば嫌いなものでも食べてみようとする。
・同じテーブルの友だちと一緒に食べることを楽しむ
・始めから終わりまで一人で食べようとする
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2歳~2歳6ヶ月では、同じテーブルの友だちと一緒に食べることを喜ぶ姿が見られる。2歳6ヶ月~3歳では、苦手な物を少しずつ食べてみようとしたり、さまざまな食べ物をすすんで食べてみようとする姿も見られるようになってくる。また、最後までほとんど自分で食べることができるようになってくる。
・一定時間内で食べ終える事ができる(約30分程度)
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盛られた食器を運ぶなど、保育者と一緒に昼食の準備をしたり、食事の片づけの仕方が分かり、できることを自分で行う姿も見られるようになってくる。また、さまざまな食べ物を食べようとしたり、一定時間内で食べることができるようになってくる。
・楽しい雰囲気の中で、友だちと一緒に食事をし、嫌いな食べ物も少しずつ食べようとする
・一定時間内で食べ終える(25分程度)
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楽しい雰囲気の中で、友だちと一緒に食事をし、嫌いな物でも少しずつ食べようとする姿が見られるようになってくる。また、気持ち良く食事をするために、あいさつや姿勢などのマナーに気をつけたり、自分の健康に関心をもち、さまざまな食べ物をすすんで食べようとする姿も見られるようになってくる。