生活 3歳児

生活

ねらい

・自分でできたことに共感されることによって、ほとんどの生活習慣を自分でできるようになる

生活全般

□生活

・3歳を過ぎる頃になると、1日の生活の流れがほぼ分かるようになり、生活習慣など生活に必要なことの手順を知り、自分でしようとする姿が見られるようになる。4歳児になると、生活に必要なことを自分から気づいたり、保育者や友だちの動きを見て気づいたりしながら、見通しを持って自分でしようとする姿が見られる。一方で、できていることが面倒になったり、しなくなったりすることもある。クラス内では、生活に必要なことを自分たちでしていこうとしたり、約束やルールを守ることでみんなが気持ち良く過ごせることを感じられるようになる。またあいさつや話を聞く時の姿勢など、気持ち良く生活するために必要なことを知り、守ろうとする姿も見られるようになる。さらに、季節の変化に伴い、生活の仕方が変わることも知るようになる。

□身支度

・3歳を過ぎる頃になると、身の回りで必要なことを自分からしたり、できるようになったことを喜んだりする。4歳児になると、自分の身の回りの物の始末や片づけなどの仕方が分かり、進んで取り組む姿が見られる一方で、一人ではできずに援助を求めてくる子どももいる。朝夕の支度を自分でしたり、服装や髪を整えることもできるようになってくる。

□片づけ

・3歳を過ぎる頃には、保育者に声をかけられて、玩具を片づけたり、大切にしたりすることを知るようになる。また、自分たちの生活の場をきれいにしようとする気持ちを持ち、身の回りの物の整理などもするようになってくる。4歳児になると、使った物を自分で片づける姿が見られるようになってくる。

□役割

・4歳頃になると、当番活動に意欲を持って取り組む姿が見られるようになる。

健康

□体

・4歳頃では、自分から保育者に訴えることができるようになってくる。

食事

□意欲

・3歳を過ぎる頃には、盛られた食器を運ぶなど、保育者と一緒に昼食の準備をしたり、食事の片づけの仕方が分かり、できることを自分で行う姿も見られるようになってくる。また、さまざまな食べ物を食べようとしたり、一定時間内で食べることができるようになってくる。4歳頃では、楽しい雰囲気の中で、友だちと一緒に食事をし、嫌いな食べ物でも少しずつ食べようとする姿が見られるようになってくる。また、気持ち良く食事をするために、あいさつや姿勢などのマナーに気をつけたり、自分の健康に関心をもち、さまざまな食べ物進んで食べようとする姿も見られるようになってくる。さらに、行事を通して、伝統的な日本の食文化を知るようにもなってくる。食事の時間は一定時間(25分ぐらい)で食べ終えるようになってくる。

□食具

・3歳を過ぎる頃になると、食器の扱い方が巧みになり、ほとんど一人で食べるようになる。また、スプーンやフォークも上手に使い、早い子は箸も使えるようになってくる。4歳頃には、箸を持って食べることができるようになってくる。

□介助・マナー

・3歳を過ぎる頃には、こぼすことが少なくなってくる。4歳児では、食器の正しい置き方を理解し並べることができたり、器に手を添えて食べることができるようになってくる。また、各機能の分化、統合が進み話をしながら食べるなど、異なる二種類以上の行動を同時に取る姿も見られるようになる。

排泄

□身体

・3歳を過ぎる頃になると、失敗することもあるが、尿意を感じたら適宜一人でトイレに行き、一人で排泄ができるようになってくる。4歳児では、活動の見通しを持って、排泄することができ、排泄後の始末などは、ほとんど一人でできるようになる。

□伝達

・3歳を過ぎる頃には、言葉で尿意を知らせ、自分からトイレに行き排泄ができるようになってくる。

□清潔

・3歳を過ぎる頃には、排便後、必要に応じて保育者の手助けを受けながら自分で拭いてみることができるようになってくる。4歳児なると、排泄後、自分できれいにお尻を拭けるようになってくる。

衛生

□身体

・3歳を過ぎる頃には、自分で排泄後、外出後、食前に手を洗い、鼻もかめるようになってくる。また、歯磨きも上手にできるようになってくる。ガラガラうがいもできるようになってくる。4歳を過ぎる頃には、くしゃみ、咳をする時は口を押さえたり、汚れに気づき一人で着替えることもできるようになってくる。また、食後に磨き残しがないように鏡を見て自分で磨けるようになってくる。

午睡

□午睡中

・3歳を過ぎる頃には、見守られて一人で眠ることができるようになってくる。また、一定時間休息をとることもできるようになってくる。4歳を過ぎる頃には、睡眠をする理由が分かり、布団に入ったら静かに横になることができるようになったり、一人で眠ることができるようになってくる。

着脱

□衣類

・3歳を過ぎる頃には、服の前後が分かり、手助けを受けながら、衣服の着脱を自分でしたり、自分ですべて着脱もできるようになってくる。さらに、立ってパンツを履こうとする姿も見られるようになってくる。また、汚れたり濡れたりしたら気持ち悪いと感じ、自分で着替えようとする姿も見られるようになってくる。4歳児になると、床に腰を下ろさずに衣服の前後裏表を知り、順序良く着替え、下着もズボンの中に入れることができるようになってくる。その後、脱いだ衣類の裏返しに気づき、直す姿も見られるようになってくる。また、必要に応じて衣服の調節を自分で行えるようになってくる。

□衣類以外

・3歳頃では、スナップや大きなボタンなど自分でできることが少しずつ増え、服の前ボタンもはめることができるようになってくる。また、靴の左右も分かるようになってくる。

□整理

・3歳を過ぎる頃には、自分の物は自分で片づける事ができるようになってきて、脱いだ服をたたんで袋に入れるなどもできるようになってくる。