【太田ステージの視点】

・太田ステージは、認知発達の質の差異に着目して、発達段階を設定したものです。発達段階の評価は、LDT-R(言語解読能力検査改訂版)によって行います。この検査は、使用する用具が少なく、10分程度で理解力の目安を得ることができます。

・検査によって把握された発達段階(太田ステージ)には、各段階に応じた具体的な対応・支援についての方針がまとめられており、医療、療育、特別支援教育、福祉など、さまざまな現場で活用されています。

「StageⅠの世界のイメージ」

・感覚と行動で理解する混沌とした世界。
・輪郭線がぼやけていて、一個一個の物が区別されていない。
・椅子に触れるという行為で椅子を認識。

「StageⅢ-1の世界のイメージ」

・物事を命名し、知覚世界を弁別できるようになる。言葉の助けを借りて、混沌とした世界から物を区別できる。
・しかし、これらの物が一つ一つ羅列的に点在している。

「StageⅢ-2の世界のイメージ」

・物事を一定の基準で括れる。

「StageⅣの世界のイメージ」

・現実世界ではありえないことも頭の中でなら実現できる。
・動物たちがバスに乗って空を飛ぶなど。

(太田ステージ初級セミナー資料参照) お子様の遊びの様子や保護者様からのヒアリング、また検査で得られた情報を総合的に判断し、お子様の「言語理解(シンボル表象機能)」を把握します。

○個別共育の組み立て(例)

【STEP1】

・一人ひとりの「感覚面」「認知面」「興味・関心」を把握。
(例)
「感覚面」:前庭感覚の不安定さ
「認知面」:太田ステージⅣ
「興味・関心」:トイ・ストーリー

【STEP2】

・「興味・関心」をもとに、「感覚面」「認知面」へのプログラム内容を作成し実践。

(プログラム例)

【個別共育】(60分)

・トランポリンを跳びながら、セラピストが出す手をタッチする。(セラピストはカラー手袋をつけ、敵からの攻撃と見立て、手をタッチすることで倒せるという想定にする)
・トイ・ストーリーの絵本を使い、「なぜ、けんかしているか?」など因果関係を言葉で説明できるよう促す。 ※グループ共育はお子様の状況に合わせて、ご提案させていただきます。

【保護者様との共有】(15分)

・本日の共育内容、家庭等でのかかわり方の共有。また、ご心配な点などを共有。 ※内容によっては、別途お時間をいただき、ゆっくりとお話を聞かせていただきます。

【STEP3】

・プログラム実践後の内容を振り返り、次回のプログラムを作成。(個別支援計画書の目標達成へ)
※グループ共育も同様に、一人ひとりの「感覚面」「認知面」「興味・関心」を把握したうえでプログラムを作成。

共有スケジュール 【共育時間】
・木、日、祝日を除く9:30~17:30

※共育は、各時間帯の中でお子様に合わせて「個別共育」を実施します。(60分)(※グループ共育は、お子様の状況に合わせてご提案させていただきます。)共育後、保護者様等と共育内容、家庭等でのかかわり方の共有、また、ご心配な点などを共有させていただきます。(15分)内容によっては、別途お時間をいただき、ゆっくりとお話を聞かせていただきます。通園・通学時間等を踏まえた、ご利用開始時間はご相談ください。

9:30~11:00
11:00~12:30
13:00~14:30
14:30~16:00
16:00~17:30