Saturday22 『幼児クラスの集まりに主体的に参加する』
〇Saturday 22 『幼児クラスの集まりに主体的に参加する』
・今回は、5歳児クラス24名の子どもたちに対して、保育者1名で集まりを実施している事例について、約1か月間にわたり話し合いました。ねらいとしては、『幼児クラスの集まりに主体的に参加する』で、今回のねらいの『主体的』とは、「集まりの中で自分の意見を伝える」としました。検討している中で、”意見を言わずに友だちの話を聞いているのもその子にとっては主体的に参加している”や、”そもそも参加しないことを選ぶのも主体的だ”など、今回のテーマに関する『主体的』についても検討を重ねましたが、具体的実践を提案するために、今回は『主体的』を「集まりの中で自分の意見を伝える」に絞りました。そして、このねらいを実践するために、どのような環境設定が必要かについて検討を重ねました。その結果、具体的な保育実践Before after『幼児クラスの集まりに主体的に参加する』としてまとまりました。今後、このテーマにおける『主体的に参加する』の意味や、発展編として、「意見が対立したとき」などについても検討していくと楽しいのではないかという意見も残しつつ、一つの区切りとして話し合いが終了しました。
以下、『幼児クラスの集まりに主体的に参加する』の具体的実践例の環境を紹介いたします。
『幼児クラスの集まりに主体的に参加する』
【ねらい】
・「集まりの中で自分の意見を伝える」
【年齢】
・5歳児
【活動】
・室内活動
【子ども】
・24名
【保育者】
・1名
【保育者の動き】
①子どもたち一人ひとりの意見が出やすいように、意見が出にくい子が応えやすい
テーマからはじめて、その後本題に入る。
(例:女の子でなかなか自分の意見を言い出せなかった子に対して、その子がお姉ちゃんがいたため、「小学校ってどんなことをするところだと思う?」と聞いてから、本題の「夏祭りでやりたいこと」や「運動会や発表会でやりたいこと」などについて聞いてみるなど。
②子どもたち一人ひとりが”自分の意見を伝えて良かった”と思えるように共感していく。これは集まりのときに限らず、日常の生活の中でも意識していくことで、「自分の意見を伝える」につながるのではないか。
【用意するもの】
・ホワイトボード(子どもたちの意見を書いたり、また意見に対して誰の意見かわかるように名前を書いておくなど)
【時間の使い方】
・子どもたちが自由遊びなどをしているときに、5~6人の子どもたちと小グループで話し合うことから始める。保育者は一人ひとりの子がじっくり考えられるよう、ゆとりを持てる時間に行う。実施時間は10分~20分ぐらい。そこでも話しきれなかった場合は、別の時間や翌日など。
【場所の使い方】
・落ち着いて静かに話ができる場所。(人通りがなかったり、他の子どもたちがいない場所など(可能であれば自由遊びをしている部屋とは別の部屋))
今回のポイントとしては”少人数での話し合い”になりました。まずは少人数(5~6人)で話し合うことによって、保育者も一人ひとりの意見にゆったりと耳を傾けることが出来、そこで意見を伝えられたことがきっかけで、クラス全体で話し合ったときにも、意見を伝えられることにつながっていくという話し合いになりました。詳細は、保育実践Before afterの5歳児にアップしています。ぜひ、ご覧ください!!