絵の具をつかってのびのびと表現遊びを楽しむ。

投稿者 投稿日
倫太郎
年齢 活動 子ども 保育者
2歳児 6人 1人
現状
保育者の動き 保育士1名。室内に環境を設定し、子どもたちに順番に声をかける。
用意するもの 筆(6本)、水で薄めた絵の具を入れたコップ(赤、青、黄色各色1つずつ)、画用紙、絵の具チューブ、机、雑巾
時間の使い方 9;30〜10;00。室内遊びをしていた子に声をかけて活動する。
場所の使い方
空間的環境
子どもたちの様子
声をかけられた子が活動場所に集まる。初めて筆をつかった絵の具の活動をする子が多く、コップの絵の具に筆をつけて、持ち上げた際、画用紙やシートにこぼれてしまう。筆をこす方法を1人ずつ伝えるが、全員まで伝わらない。保育士が濡れてしまった机の上の拭き掃除をしている間に飽きて、やめてしまう子が2人いる。絵の具が少なくなり、水で調節しようとするが、水道が遠くにあり、活動場所から離れられない。画用紙の同じ場所に塗り重なって画用紙がやぶれたり、色がまざって黒っぽい色となってしまう。
発達に沿った改善理由(保育実践シートも参照)
2歳児で初めて絵の具に触れる子が多い中、筆を扱う事は難しいのではないか。色が混ざった場合、絵の具の色の選択(赤、青、黄)はどうだったか。机の上で子ども同士の紙がぶつかり、重なってしまった。机の上では活動場所が狭かったのではないか。
改善案
保育者の動き 保育士1名。水道のある部屋に床にシートを敷き、興味をもった子から、道具の使い方を伝えて、1、2名からスタートする。
用意するもの タンポ(割り箸の先に布でくるんだスポンジを巻いたもの)12本、画用紙、水で薄めた絵の具を入れた平皿(水色、ピンク、水色各色3つずつ)、水で薄めた絵の具が入ったチューブ、水を入れたペットボトル、シート、雑巾
時間の使い方 9;30〜10;00。室内で自由遊びをしている隣の部屋に設定する。「なにしてるの?」と興味をもった子が1、2名来て、活動を始める。
場所の使い方
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改善後の子どもたちの様子
タンポが絵の具を吸っており、たれることや、量を調整する必要がなく、ポンポンと点を描く子や、スライドさせて線を描く子など、子どもの手の操作に合わせた軌跡が表され、面白さを感じて遊ぶ。違う色で描いてみたい子が色を変えてもタンポと平皿は十分な数があり、床でシートを大きく広げているため、隣の子の画用紙と重なってしまうことがない。絵の具が入った平皿を手元に移動させて描いては、絵の具をつけ、単色で描き続ける子もいる。1人2〜5枚ほど描き、その絵を保育士が作品にして保育室に飾っている。