7月の環境部会に行ってきました!!

・今月も各現場で活躍されている方の経験も踏まえ、保育についてさまざまなお話を伺いました。その中で、以下2つの内容をご紹介いたします。

 

1.目の前の子どもから出発する

・保育者は保育の中で、いろいろなことを考え、保育者同士で話し合い、時には保育者同士の保育観をぶつけ合いながら日々の保育を実践していきます。その際に、保育の方法論や保育観などに焦点がいきがちになってしまうことがあります。そうではなく、まずは、「目の前の子どもから出発する」。つまり、目の前の子どもは「何を求めているか」、そして「それに対して保育者はどのようなかかわりができるのか」といったシンプルな問いに返ることが大切ではないかというお話がありました。

 

2.子どもたちに何を経験してもらいたいか

・一年間の中で、夏祭りや運動会、そして生活発表会などさまざまな行事があります。その行事を行う上で、例年の内容に沿って行ったり、保護者の方に向けて、見映えのある種目や演技を行うことがあるというお話がありました。しかし、保育のプロとして、目の前の子どもの発達を捉え、その上で「子どもたちに何を経験してもらいたいか」という、保育者の願いとをすり合わせて考えることが大切ではないかというお話もありました。また、行事というものは、行事があってそれに向かって何かに取り組むというのではなく、子どもたちの発達の途上に行事があるという、視点があるとのお話も伺いました。

 

〇感想

・今回の環境部会では、改めて目の前の子どもをよく観察し、子どもたちにとってこの時期にどのような具体的経験を積むことが大切かという視点が見直せました。会の中で、井上さく子さんが言われていた、0・1・2歳児の下地がしっかりできていれば、3歳児は、暴れる3歳児ではなく、弾ける3歳児になるというお話が印象的でした。私たち保育者は、見通しを持ちながらかかわり、その時期に必要な経験を十分に積める環境を整えることが非常に重要だと改めて感じました。また、その子どもたちのそだちの過程をしっかりと説明できる力も、プロの保育者として必要な力だと感じました。そうすることで、何ができた、できないなどの見える成長ではなく、自己肯定感など、見えづらい子どもの心のそだちを自信を持って支えることができると感じました。そして保育者は、目の前の子どもたちの姿をしっかりと把握した上で、環境設定も含め、日々の保育の中で、しかけを作り、子どもたちか主体的に取り組みはじめたことを支えることも保育者の役目だと感じました。