身体で感じる保育

先日、研修の中で「身体で感じる保育」をテーマにワークをしました。
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エピソードとして、みんなが帰る準備ができて、手をつないで並んで待っている。しかし、虫探しに夢中で、公園から帰りたくないと言っているBくん(2歳児)を例に、以下の2つSTEPから、どのように感じるか探ってみました。

(感じるSTEP)
【STEP1】
・エピソードの状況に自分がいたら、どのように感じ、どのように子どもとかかわるだろうか?

【STEP2】
・虫探しに夢中になっている、Bくんと同じように身体を動かしてみると、どのように感じ、どのように子どもとかかわるだろうか?

(臨床心理士からのコメント)
【STEP1】では、「もう時間があるので、帰らなくては」や「どのように声かけすれば、Bくんが帰る気になるだろうか?」というような意見が多かったのですが、【STEP2】では、「虫探しの楽しさを感じた」や「Bくんと同じような目線に慣れた」という意見がありました。
私たちは普段、頭でいろいろなことを理解し、考え、行動しています。しかし、じっくりと「自分の身体がどう感じているか」、「Bくんの身体はどう感じているか」というところに立ち止まって見ると、少し世界が変わるかもしれませんね。
これは、「まだはっきりしない漠然とした感じを、「こんなものには意味がない」と邪険にせずに、優しくそれに注意を向ける。それは、あなたの中でひらき展開していく何かの、最初の芽生えかもしれない。その芽を踏みつぶしてしまったりせず、その感じがどんなものを内に抱えていて、どんな方向へとひらきたがっているのか、興味をもって見守る。」という、フォーカシングからの感じ方に近いかもしれません。