Saturday22 『1歳児クラスの散歩』

 

〇Saturday 22 『1歳児クラスの散歩』

・今回は、1歳児クラス12名の子どもたちに対して、保育者が2名で保育をする事例をもとに「1歳児の散歩」について、約2か月間にわたり話し合いました。ねらいとしては、「戸外の気持ち良さを感じ自然に親しむ」です。このねらいを実践するために、どのような環境設定が必要かについて検討を重ねました。その結果、以下の2つの具体的実践例にまとまりました。

①1歳児クラス2名の保育者で散歩に行く実践例
②幼児クラスと連携して散歩に行く実践例

以下、上記2つの実践例の環境を紹介いたします。

①1歳児クラス2名の保育者で散歩に行く実践例 
 
【ねらい】      
・戸外の気持ち良さを感じ自然に親しむ

【年齢】       
・1歳児

【活動】       
・戸外活動

【子ども】      
・12名

【保育者】    
・2名

【保育者の動き】   
・1名の保育者が6名の子どもが乗ったバギーを押し、1名の歩行がまだ安定しない子をおんぶする。
・1名の保育者がそれぞれ子どもたち同士で手をつないだ4名の子どもと手を繋ぎ、1名の子をおんぶする。

【用意するもの】   
・バギー、散歩バックの中には、救急セット、着替え一式、おむつ、汚れ物袋、タオル、ティッシュ、敷物を入れ、携帯電話、防犯ブザーを携帯する。

【時間の使い方】   
・朝の自由遊びのときから個々に時間差をつけて、排泄や散歩の準備を済ませておく。

【場所の使い方】   
・園からできるだけ近く、自然(虫や植物等)があり、探索できる場所。

②幼児クラスと連携して散歩に行く実践例  

【ねらい】      
・戸外の気持ち良さを感じ自然に親しむ

【年齢】       
・1歳児

【活動】       
・戸外活動

【子ども】      
・12名(1歳児)、4歳児または5歳児(12名~16名程度)

【保育者】    
・2名(1歳児担任)、1名(幼児クラス担任)

【保育者の動き】   
・1歳児クラスと幼児クラスの担任が、ねらいである「戸外の気持ち良さを感じ自然に親しむ」を共通認識をもつ。
①1歳児クラスの担任1名が、それぞれ子どもたち同士で手をつないだ4名の子どもと手を繋ぎ、先頭で歩く。
②幼児クラスの子どもたちの半分(約6名~8名)が、それぞれ友だち同士ペアで手を繋ぎ、①の後ろを歩く。
③1歳児クラスの担任1名が、それぞれ子どもたち同士で手をつないだ4名の子どもと手を繋ぎ、②の後ろを歩く。
④幼児クラスの子どもたちの半分(約6名~8名)が、それぞれ友だち同士ペアで手を繋ぎ、③の後ろを歩く。
⑤幼児クラスの担任が、4名の子どもが乗ったバギーを押し、最後尾を歩く。
※上記を基本とするが、子どもたちの状況に応じて変更する。

【用意するもの】   
・バギー、散歩バックの中には、救急セット、着替え一式、おむつ、汚れ物袋、タオル、ティッシュ、敷物を入れ、携帯電話、防犯ブザーを携帯する。

【時間の使い方】   
・朝の自由遊びのときから個々に時間差をつけて、排泄や散歩の準備を済ませておく。1歳児クラスの生活の流れで散歩に行く。散歩に行く前や、帰ってきてから幼児クラスの子どもたちが1歳児クラスの子の散歩の準備や、食事の支度などを手伝っても良い。

【場所の使い方】   
・園からできるだけ近く、自然(虫や植物等)があり、探索できる場所。

・上記の内容は散歩についての実践例ですが、このような実践をする前から、自由遊びなどでかかわったり、幼児クラスの子が1歳児クラスの子の散歩バックをつくったりするなど、普段の生活の中で自然とかかわっていることが大切だという話し合いにもなりました。また、幼児クラスとの連携の際は、ねらいである「戸外の気持ち良さを感じ自然に親しむ」を共通認識として持ち、可能であれば園全体でも、このような連携が自然とする共通認識があると良いという話し合いにもなりました。
今後、は上記の実践例を実践し、保育実践Before after(完成版)として、発信していきます。乞うご期待を!!