行動別のかかわり方

子どもの行動を、1.よくできている行動(増やしたい行動)、2.できれば止めてほしい行動(減らしたい行動)、3.絶対に止めてほしい行動に分けてかかわって行くと、子どもの「困ったな~」と思う行動が、よくできている行動へと変わり、子どもを褒める機会が増えるかもしれません。

1.よくできている行動(増やしたい行動)
(例)・片づける

行いを褒める
:「片付けられて偉かったね」など、具体的に行動を褒める。
プロセスを褒める
:結果だけではなく、取り組もうとした姿勢を見逃さずに褒める。
タイミング
:できるだけその場で褒める。行いの最中または直後。

:子どもと視線を合わせる。子どもをあなたのそばに呼ぶか、子どもの所に行く。
からだ
:子どもと同じ目の高さになる。
その他、表情や声の調子も素直に「うれしい」気持ちを伝えましょう。

2.できれば止めてほしい行動(減らしたい行動)
(例)・汚い言葉を使う

選択
:「ばか」と言った際に、「やめて」と言うか、「使いたかった」と言うかどっちにする、など良いかかわりでの選択肢を伝える(その際に、子どもから違う提案があり、それが良いかかわりであったら、その選択肢にする)

少しでも、良い方向への取り組みが見られた際は、1.よくできている行動(増やしたい行動)と同様のかかわりをする。

3.絶対に止めてほしい行動
(例)・けがにつながること

制止と具体的伝達
:「止めてほしいこと」を伝え「どうしてほしいか」を伝える。

2.できれば止めてほしい行動(減らしたい行動)と同様に、少しでも、良い方向への取り組みが見られた際は、1.よくできている行動(増やしたい行動)と同様のかかわりをする。

1.よくできている行動(増やしたい行動)のかかわりをせず、制止だけを繰り返していると、本当の意味で子どもの行動が変わることは難しい。