気になる子シリーズ ASD(自閉スペクトラム症)⑤

言語の遅れがないASDについて
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アスペルガー症候群は、DSM-4まで診断されていた言語の遅れがほとんどないASDです。現在はASDに含まれるようになりました。知識量が豊富でよく話す子どもも多いことから、支援の必要性が見落とされがちになります。また、100人に約3人の割合で男子に多く、幼い頃は電車や部品への興味、言語の発達や読み書き、記憶力等に優れているなど才能豊かで繊細です。その一方で、新しい環境に適応しにくく、慣れるまで時間がかかるため、過敏で育てにくいと感じることが多い場合があります。
アスペルガー症候群の子ども多くは、感覚の過敏性とコミュニケーション障がいに対する支援が早期に必要です。幼少期は皮膚の感覚の違いから、抱っこを嫌がる、少しの音や匂い、刺激に敏感に反応する。好きな遊びに没頭すると切りかえが難しい、睡眠と覚醒のリズムが乱れがちなどの症状が見られます。子育てや保育のなかでは、多くの支援のポイントがありますが、理解のできる人は不足しています。

※障害児保育ワークブック(萌文書林)参照