不注意

1.不注意
・不注意の症状の一つは、適切な事物に注意を向けられない、あるいは新しい刺激に次々と注意が逸れてしまうために一つの事物に集中できない状態です。次々と注意が移る(注意の転導性)が見られる場合には、できるだけ余計な刺激を遮断する必要があります。注意の持続が難しく、また周囲の刺激につられて動いてしまうことも多く、集中しない、落ち着かない様子が見られます。
・不注意の症状のもう一つとして、何か一つのことに集中してしまうと、周囲の情報をキャッチできなくなる過剰集中の傾向がある。すると目先の1つか2つの情報しか頭に入っていないので、総合的な判断が下せなくなります。結果、人の話を聞いていないという状態になります。

①不注意が優位なタイプ
・不注意な傾向がある子どもは女子に多く、周囲が気づきにくいです。忘れ物が多い、時間を守れない、よく物をなくす、話をちゃんと聞けない、同じ過ちを繰りかえすなど、とかく本人の怠惰や性格の問題のように誤解を受けることになり、周囲に認められにくい傾向があります。自分に自信がつくと、得意な分野の才能を発揮することができます。

 おもちゃを次々に出すが、興味が移りやすく遊びが長続きしない
 いろいろなものに興味が移りやすい(すぐに気が散る)
 本などを最後まで一緒に読むことができない(勝手にページをめくる、どこかへ行ってしまう)
 没頭すると周りが見えなくなる
 呼びかけても聞いていないように行動する
 言われたことがなかなかできない(遊び終える、帰るなど)
 少しのことに不安になる
 過敏性が強い
 整理整頓が苦手
 不注意で同じミスを繰りかえす
 活動の変化に適応しにくい
 活動を順序立てるのが苦手
 外からの刺激で容易に注意がそれる
 やりかけのまま放ってしまう
 周囲に気を取られやすい
 ケガや事故が多い