○言葉・コミュニケーション能力

1.抽象的な物事の理解が難しい
・自らかかわりを持つことが少なく、かかわりを持っても一方的であり、感情を共有する、会話を交わす等の相互性に欠ける。人とかかわるために視線や表情、身振り、声の抑揚等の非言語的表現を効果的に使えない。友だちと一緒に遊ぶ、ごっこ遊びのような想像性のある活動は苦手。相手の反応を予測してやりとりを続けることも難しい。

○言葉・コミュニケーション能力
【1歳児】
 言葉が遅いと思う(ワンワン、ママなど意味のある単語が少ししか出ていない)
 保育者が「ほら見てごらん」と指さししても、その方向を見ない
 やってほしいことを、大人の目を見ないで手を押しつけて させようとする(クレーン現象で要求する)
 気づいたことを保育者に知らせる時、ほしいものがあった時に顔を見たり指さししたりしない

【2歳児】
 1. 2歳過ぎても言葉が出ない
 オウム返しの応答が目立つ

【3~5歳児】
 言葉が遅いと思う(「パパ、オウチ、カエッタ」などの簡単な文が言えない)
 オウム返し、ひとり言、意味がわからない言葉が多い
 「ですます調」の丁寧語や文章体で話したり、「ちなみに」「ところで」などといった大人びた口調で話す
 言葉は話せるが会話が続けられない、相手の質問に答えず自分の興味を一方的に話してしまう
 言葉が増えず、会話が成立しにくい 
 表情や身振りや声のトーンなど非言語的コミュニケーションを読み取ることが苦手
 「ちょっと」「きちんと」「早く」「もうすぐ」などあいまいな言葉が通じにくい