○感覚過敏・鈍麻

3.感覚過敏・鈍麻
・予測できない物音や特定の音を極度に嫌がったり、光の変化や回転する物に強く引きつけられたりする。肌に触れる物、食べるものに過剰に反応し、頑固に拒否したりする。匂いの記憶が鮮明で、物や人の匂いをかぐことに夢中になったりする。
 周りにとって何でもない感覚刺激に、苛立ちや不安を感じて、耳をふさいで閉じこもったり、その場から逃げだしたりします。その一方で、無関心で、全く感じていないかのように振る舞うこともある。感覚刺激への異常の程度が、自閉症児が情緒的安定を保って生活することに大きく影響する。

【1歳児】
 音や光、においに過敏に反応する
 抱っこをいやがる(動く、そっくり返るなど抱きづらい)
 なかなか寝なかったり、すぐ目をさます。睡眠の前後にひどくぐずる
 偏食が激しく、食べ物のレパートリーが極端に狭い
 痛みや熱さなどに鈍感であったり、敏感である
 頭を壁に打ちつける、手を咬むなど自分が傷つくことをする
 わけもなく突然笑い出したり、泣き叫んだりすることがある

【2歳児】
 身体に触れられることを嫌がる
 偏食が激しく、食べ物のレパートリーが極端に狭い
 音や光、においに過敏に反応する(耳をふさぐ、目を細めるなどをする)
 痛みや熱さなどに鈍感であったり、敏感である
 頭を壁に打ちつける、手を咬むなど自分が傷つくことをする

【3歳児~5歳児】
 つま先立ちで歩く
 音や光、においに過敏に反応する(耳をふさぐ、目を細めるなどをする)
 ざわざわした騒音が苦手
 靴下をいやがりはきたがらない
 温度や痛みに鈍感、または過敏
 身体に触れられることを嫌がる
 偏食が激しく、食べ物のレパートリーが極端に狭い
 動きが激しく、高いところにも平気で登ってしまう
 わけもなく笑ったり、興奮しすぎることがある