6月10日に第3回日本保育者未来通信定例会を開催しました!!

 

1.ホームページの構成について

・日本保育者未来通信では「発達に沿った保育の実践」を目指し、子どもたちに、その時期に必要な経験を十分に味あわせてあげられる環境づくりを発信しています。その中で日頃忙しく、なかなか研修会や調べものができない保育者の方が、日本保育者未来通信のホームページを見て、パッと分かりやすく発達に沿った保育の実践情報を得られるようにすることが大切ではないかという話になりました。そのため、以下の内容でホームページをバージョンアップし、日頃忙しい保育者の方が、内容を確認することで発達に沿った保育の実践を、その場限りでなく専門職として見通しをもって系統立てて実践することができるようにしていきます。そして、内容を確認し実践することで、保育者自身の方々の確かな保育経験として積み重なるように尽力していきます。

①保育実践シート、そだち
・保育実践シートの文章内容にリンクをつけて、写真やイラストなども取り入れパッと分かりやすいように変えていきます。(例:粗大運動、操作練習遊びなどが文章内にあるので、それらにリンクをつけて、どういうものが具体的にあるのかを分かるようにします)

②保育実践振り返りシート
・現場に入って2~3年目の保育者の方を対象に、現在の現場で悩んでいる内容を、保育実践振り返りシート(提案版)として投稿してもらい、毎月の定例会で「改善案」を提案していきます。その「改善案」を現場で実践してもらい、改善後の子どもたちの様子も含め、保育実践振り返りシート(完成版)として、発信していきます。毎月4~5の提案版をメッセンジャーで検討し、発達に沿った質の高い保育実践の改善案を提案していきます。

③保育実践レター
・経験豊富なメッセンジャーが、現場のちょっとした、発達に沿った質の高い保育実践を写真やイラストなども使いながら、どんどん発信していきます。

 

2.専門職として

・保育実践振り返りシート(提案版)を検討してく中で、保育士という専門職として、以下のことが大切ではないかという話になりました。

〇見通しをもった保育者のかかわり
・例えば、4歳児クラスで2歳児クラスで見られるような「かんしゃく」などが見られた場合はどのようなかかわりが大切であるか。ここで大切になってくるのは、一般的な4歳児像に当てはめてかかわるのではなく、いままでの子どもたちのそだちを見直し、もし2歳児クラスで経験しておくべきことが十分に経験されていないのであれば、まずはその姿を受け止め、「育ち残し(その時期に必要な経験が十分に経験されないで育ってきた状態)」を理解してかかわることが非常に重要だという話し合いになりました。例えば、上記の例ですと、2歳児クラスでは、いわゆる「いい子=保育者にとって聞き分けの良い子」として育ってきたために、その時期に十分に「かんしゃく」として自分の気持ちを出してこなかっつたのではないかととらえ、まずは十分に自分の気持ちを出せるかかわりをすることが大切でなないかということです。園の方針や保育者の力量など、いろいろなことが絡み合って一筋縄ではいかないかもしれませんが、「その子の発達に沿った保育の実践」は何か?という共通の認識をもち、見通しをもってかかわっていけることが保育士の専門性ではないかという話し合いになりました。

 

3.保育実践振り返りシート(提案版)の検討について

・6月の定例会では、以下2つの事例について検討しました。保育実践振り返りシートにもアップしていますのでご覧下さい。

〇2歳児クラスの着脱について
ねらい:自分の洋服が分かり、着替えをして清潔に過ごす

・汚れもの袋の使い方をちょっと変えただけで、慌ただしかった着脱の場面が落ち着き、2歳児クラスで見られる子どもたちの自発性も取り入れることができるようになりました。

〇4歳児クラスの室内活動(自由遊び)について(自由遊びの全時間帯)
ねらい:それぞれのコーナーで子どもたちが遊び込む

・各コーナーがあったのですが、それぞれのコーナーが混ざり合い、各コーナーで子どもたちが遊び込めていない状態でした。そこで、視覚的に空間環境を変えたことで、以前に比べて各コーナーで子どもたちが集中して遊べるようになりました。