札幌トモエ幼稚園に行ってきました!!

北海道札幌市にあるトモエ幼稚園を見学させていただきました。
その中で、今回は実際にトモエ幼稚園に通っていた保護者の方のお話を写真に合わせて紹介させていただきます。

〇玄関
できるだけ区切りのないスペースを、というトモエ幼稚園を見渡せる玄関。トモエには学年毎の教室というものはありません。在園の子どもたちの上靴を入れる靴棚はありますが、大半の子どもたちの外靴や一緒に来ているお母さんお父さん(トモエは基本的に親も一緒に来て一日過ごす)、卒園生の靴は玄関の床に置かれます。気が付いたお母さんたちがきれいに並べてくれます。

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〇台所
お弁当が基本ですが、調理が必要な昼食を持ってきた親子はここで調理できます。たまにお母さんたちが自主的にイベントとしてお店をやったりします。(うどんショップとかカレー屋さんとか)。たいていはその収益は園に寄付されます。

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〇台所前の食事コーナー
昼時にはお母さんたち子どもたちが卓を囲んで賑わっています。

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〇釜
一年かけて作った自家製のピザ窯。札幌軟石をスタッフ(トモエでは先生とは呼ばない)のシモンちゃんを中心に有志のお父さんたちで、成形し組み立てて作りました。素人が作ったもの
では、大きさ、クオリティでも札幌トップクラスではないかと・・・

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〇ブランコ
こちらも自家製のブランコ。私は製作に関わってませんが、二本の木の高いところに横木を載せるのはなかなか大変だったと聞きました。写真の向こう側は斜面が下っていますが、冬はブランコから思い切りジャンプしたりします。森の中を飛んでいるかのような気持ちいいブランコです。

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〇トモエ幼稚園の特徴と魅力
最大の特徴は、やはり親(主に母)が共に過ごすところでしょうか。どんどんと成長していく幼児期の我が子とたっぷりと時を共に過ごし、同じ状況の他の親子と共に過ごす中で、母たちが成長し安定していくことで子供たちものびのびと育っていくという理念で長い年月継続してることがすごい。
赤ちゃんを抱っこしているお母さんがいても、その子の親とは限らないのがトモエでは当たり前。皆が支え合い、可愛がるので、独りでお家で子育てするよりも、かなりお母さんの負担が減るのではないでしょうか。
そして、子どもの気持ちを本当に尊重しているのが全スタッフに浸透しているので、頭ごなしに子どもを叱るとか、やりたいことを即否定したりということは、まず見られません。管理しやすくする為のルールやシステムも一切ありません。

〇日本保育者未来通信として
・今回はトモエ幼稚園さんを見学させてもらった上で、実際に3人のお子さんが幼稚園に通い、ご自身も保護者として積極的に幼稚園にかかわっていた保護者の方からのお話をいただきました。
日本保育者未来通信が大切にしている、「子どもたちが表現している自然な姿を十分に味わえる環境を整えること」と照らし合わせた時に、トモエ幼稚園さんは園舎、園庭の環境はもちろんのこと、保護者の方も含めたスタッフ全体が、「子どもたちが表現している自然な姿を十分に味わえる」かかわりであるように感じました。
「子育て」の自然な姿とは?と考えたときに、親と子の関係だけで子育てをするのではなく、いろいろな人たちがかかわりながら子どもたちが育っていく。そこに、「子育て」において本来の自然な姿があるように感じました。